サプリメントの過剰摂取!?
上手な活用法を身に付けましょう!
いよいよ春! 新年度がスタートして新しい生活に心を躍らせる方も多いのではないでしょうか。社会人にとって体調管理は基本。体調管理の一環としてサプリメントを活用しているという話はよく聞きますが、過剰摂取による弊害があることを見逃してはいけません。ということで、今回はサプリメントの過剰摂取についてご紹介したいと思います。
◆サプリメントって何?
どうしてサプリメントが必要なの?
サプリメントとは本来、アメリカの「Dietary Supplement(ダイエタリーサプリメント)」を略した言葉。食事で不足する栄養素を補うための新型食品であり、アメリカではDSHEA(ダイエタリーサプリメント健康教育法※)という法律で「薬と食品の中間のもの」と定義されています。日本においては明確な法律や定義はありませんが、一般的に健康食品として、薬以外の錠剤やカプセルなどが広く知られています。ではなぜ、日本でサプリメントが人気を集めるようになったのでしょうか?
食の欧米化に伴って増えてきた生活習慣病の予防。運動不足、飲酒、睡眠不足、喫煙、ストレスなどによるビタミンやミネラルの不足、簡単な摂取方法。また、農薬使用や食物の品種改良などの結果、環境・土壌汚染が進み、やせた土壌で収穫される食物の栄養価低下、そこから派生する現代人の栄養不足。保存料や着色料、添加物の多量摂取。こういったことが、日本においてサプリメントが注目され始めた理由として考えられています。
※DSHEA(Dietary Supplement Health and Education Act)は、1994年制定のアメリカ医薬品局FDAのサプリメントに関する法律です。
◆ビタミン、ミネラルの過剰症!? 摂りすぎには要注意!
不足した栄養素を手軽に補う健康食品、サプリメントですが、摂取にあたっては、ビタミン、ミネラルの過剰摂取に気をつけたいもの。そもそもビタミンやミネラルとは、体内で栄養素の働きをスムーズにし、身体の調子を整えて身体を作る微量物質のこと。ほとんどのビタミンやミネラルは体内で合成することができないため、食事として摂取しなければなりません。通常の食事からのみ栄養を摂取している場合、食塩の取りすぎによるナトリウム過剰摂取以外、よっぽどのことがない限り過剰摂取になる危険性はありませんが、ビタミンやミネラルを豊富に含んだサプリメントなどで栄養を補っている場合、知らないうちに過剰摂取になっていた、ということも少なくありません。サプリメントを利用するときには、ラベルに書かれてある一日の摂取目安量を守るようにしましょう。
●過剰摂取に気をつけたい主なビタミン、ミネラルと、その上限摂取量(成人女性)
- ビタミンA 3,000μg……吐き気、頭痛、皮膚や骨の異常、肝臓異常、中枢神経異常
- ビタミンD 50μg……倦怠感、吐き気、食欲不振、皮膚異常、下痢
- ビタミンE 600mg……下痢、腹痛、血栓症
- ビタミンB6 60mg……手足のしびれ、知覚神経障
- 葉酸 1,000μg……興奮、不眠
- 鉄 40mg……ヘモクロマトーシス(臓器に鉄が沈着)
- カルシウム 2,300mg……幻覚、脱力、腎尿路結石
※厚生労働省「第七次改定日本人の食事摂取基準」より抜粋
◆食事の代わりにサプリメント!? 自分に合ったサプリメントを見つけましょう!
症状別のオススメサプリメントはこちら。
- 夜盲症、風邪をひきやすい……ビタミンA
- 疲れやすい、食欲不振……ビタミンB1、パントテン酸、葉酸
- 口内炎、目の充血、アレルギー……ビタミンB2、B6
- 頭痛、めまい、貧血……ナイアシン、鉄
- 骨粗鬆症、骨軟化症、くる病……カルシウム、ビタミンD
サプリメントはあくまでも栄養補助食品。薬ではありません。身体に異常を感じたときや、病気のときには、必ずお医者さまの診察をうけるようにしましょう。
ここまでサプリメントについてご紹介してきましたが、やはり健康の基本は食生活。「食事をする時間がないから、サプリメントのみで栄養を補っています」という話を聞くこともありますが、それでは本当の意味で健康に気を遣っているとは言えません。
人間は、ただロボットのように栄養を補給すればいいというわけではなく、美味しいものを咀嚼して食材として栄養摂取する必要がある動物。食事から学び、感じ、楽しむものです。毎日の食生活なるべくバランスのとれた食事を基本にし、サプリメントは不足分を補う目的で使用するように心がけましょう。