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文/管理栄養士 志水あい   →バックナンバー

風邪の季節到来!
風邪に負けない身体を作りましょう!

いよいよ2006年スタート!! 外の空気も冷たくなり、冬も本番を迎えました。この季節に気になることといえば…空気の乾燥。乾燥が招く症状といえば肌トラブルが広く知られていますが、これからの季節に増えてくる「風邪」の流行もその一つ。空気の乾燥と風邪の関係を知り、今年こそは風邪に負けない身体を作りましょう。

◆「風邪」の正体

私たちが何気なく「風邪」と呼んでいるのは、鼻、のど、気管、気管支、肺など、呼吸をしたときに空気が通る気道に、急性の炎症が起きた病気のこと。これらは「普通感冒」と呼ばれ、11月〜3月に流行する「インフルエンザ」や「気管支炎」などと合わせて「風邪症候群」と呼ばれます。

風邪の原因は、細菌性のものもありますが、ほとんどの場合がウィルス感染。普段は目に見えないだけで、空気中に常に浮遊している細菌やウィルス。空気が乾燥してくると、細菌やウィルスの量は通常の何倍にも膨れ上がります。これらは呼吸や飲食物とともに体内へ。身体が健康な状態にあるときは、体内の免疫機能が反応して菌を殺してくれるため、病気になる心配はありません。しかし、疲れや栄養不足、睡眠不足などの原因で免疫力が落ちていると、ウィルスと身体の戦いが激しく長引くことに。身体は菌を殺すために発熱させ、症状は重く長引くことになります。

◆「風邪」の進行

鼻や口から入ってきた「風邪ウィルス」は、まず、のどや鼻などやわらかくて弱い粘膜部分で増殖、炎症を起こします。のどのイガイガ感や鼻の違和感を覚えるときはこの状態。ここで安静にしていれば治ってしまうケースもありますが、仕事や家事、育児などをしている方にとってそれは難しいこと。またこの季節は、空気の乾燥が粘膜を過敏にさせるため、炎症を起こす割合、スピードを高めてしまいます。そして、さらに進行した風邪は、くしゃみや鼻水、のどの痛みを生じ、強いウィルスである場合は発熱を起こします。発熱は身体がウィルスと戦っている証拠。ウィルスを殺すためには必要なものなのです。39℃を越すような高熱である場合以外(微熱程度)であれば、早くウィルスを殺すためにも無理に熱を下げようとするのではなく、栄養を摂って安静にしておきましょう。ただし高熱が続く場合は、他の臓器などに影響が出てしまう可能性があるのですぐにお医者様に診てもらいましょう。

こういった症状が治まると回復に向かいますが、壊れた気道組織を修復している期間は、少し咳やタンが残ります。通常であれば1週間以内で回復しますが、長く続く場合はこじれて他の病気を併発することも…。必ずお医者様の診察を受けるようにしましょう。

◆「予防」と「治療」
 色々な薬味を楽しみながら健康になりましょう。

「風邪は、かかる前に予防する」がポイント。身体の防衛能力をアップさせるためにも、普段から運動などで身体を鍛え、十分な栄養を摂って規則正しい生活を心がけましょう。皮膚や粘膜、細胞を健康に保ってくれるビタミンA、血管、骨、筋肉の形成に必要なコラーゲンの生成を助け、免疫力を高めてくれるビタミンC、細胞の酸化や老化を防ぎ、過酸化脂質の生成を抑えて血管を強化してくれるビタミンEなどを中心に、色々な栄養をバランスよく摂取することがウィルスと戦うためには必要なこと。

  • ビタミンAが豊富な食材…チーズ、牛乳、うなぎ、ほうれん草など。
  • ビタミンCが豊富な食材…りんご、柑橘類、じゃがいも、ピーマンなど。
  • ビタミンEが豊富な食材…さつまいも、胚芽米、大豆、うなぎなど。

食事を十分に取れないときは、栄養ドリンクやサプリメントを利用するのも◎。栄養を摂ったあとは、疲れた身体をゆっくり癒してあげることも忘れずに。

どんなに気をつけていても風邪をひいてしまったときは、なるべく悪化しないうちに治すことが大切。「風邪かな?」と思ったら、まず消化のよい栄養をたっぷり摂って体力をつけましょう。そして薬などを早めに飲んで、安静にしておくこと。このとき、熱が出て暑いからといって薄着をするのではなく、たくさん着込んで汗を出しましょう。汗をかいたらこまめに着替え、外気からのどや鼻の粘膜を守るためにもマスクをつけることもオススメします。こまめに空気の入れ替えをして部屋の空気は清潔に保ちましょう。

何事も最初が肝心! 一年のスタートを元気に乗り切り、今年一年を風邪に負けない身体で楽しく過ごしましょう。