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文/管理栄養士 志水あい   →バックナンバー

冷え性、その原因と予防・改善策

だいぶん寒くなってきました。
この季節は、身体が妙に冷えてしまいますよね。
足先や手先、指先……、とくに女性の方で困っておられる方は多いと思います。
今回は、女性を困らせている冷え性について一緒に考えてみましょう。

◆冷え性の原因とは?

  1. 毛細血管の収縮
    寒さを感じると、脳や内臓などへ最優先に温度を確保しようとするため、手足などの毛細血管を縮ませて表面から熱がもれるのを防ぎ、温かさを感じると毛細血管を緩ませ熱を放出します。冷え性の人は、その収縮運動がうまく機能しないため、体内の保温機能が低下してしまうのです。
  2. 筋肉の不足による筋力の低下
    運動不足などで筋肉が衰えてくると、心臓のポンプから遠い末端は筋肉のポンプ力に頼っているため、抹消から血液が心臓に戻りにくくなります。また、筋肉は熱を発生する働きも持っているため、内側からの熱の生産ができなくなり、冷え性が悪化してしまいます。
  3. 低血圧
    心臓のポンプ力が足りないため、血液が全体に行き届かず手足などの末端の毛細血管にまで血液が十分に行き届きません。血行が悪くなると、体温を高める機能が低下して、冷えが発生してしまいます。
  4. 貧血
    貧血の原因は、鉄欠乏です。鉄分が少ないと身体の中に酸素を送り届ける役割をする赤血球やヘモグロビンが少なくなり、全身に送られる酸素の量が減少。全身の細胞は、酸素がおくり届けられないと細胞で栄養分が燃やせなくなり、熱が発生し難くなります。
  5. 自律神経の乱れ
    自律神経の働きに、身体を温かくするために血液の運搬をスムーズにするということがあります。自律神経が乱れると、必要な血液を必要なところに送るという働きが出来なくなり、体温調節機能が麻痺してしまいます。

冷え性は、女性によく見られる症状の一つです。ここに挙げた5つの原因は、ストレス、運動不足、栄養不足などによって引き起こされます。冷え性を予防するためには、日常の規則正しい生活、適度な運動などによって自律神経の働きを正常化させ、血液の循環をよくすることが大切です。

◆冷え性の予防・改善に必要な食事と栄養素

冷え性には、穀物・油脂・肉・魚・豆類・乳製品・緑黄色野菜・淡色野菜など、バランスよく食べることが大切です。身体を温める効果のあるたんぱく質、貧血予防になる鉄分などを積極的に摂ることも大切です。

  • 身体を温めてくれる食べ物
    穀物・豆類/大麦、なた豆、黒豆
    肉類/牛肉、羊肉、鶏肉
    魚・海藻類/イカ、海老、ナマコ、はも
    野菜/にんにく、にら、葱、セロリ、らっきょう、かぼちゃ、レンコン
    果物/みかん、桃、すもも、パイナップル、くるみ、栗
    調味料/砂糖、米酢、胡椒、山椒、生姜、しそ、シナモン、唐辛子
  • 身体を温めてくれる栄養素
    冷え性に効果的な栄養素は、ビタミンEとビタミンC。ビタミンEは血行を良くするはたらきと、体内のホルモン分泌を調整するはたらきがあります。ビタミンCは血液の主要な材料となる鉄分の吸収を促進、毛細血管の機能を保持するはたらきがあります。ビタミンEは主に穀物や緑黄色野菜、豆などに。ビタミンCは主にみかん、いちご、ブロッコリー、ピーマン、芋類などに含まれています。